『パラノーマル・アクティビティ』の感想(この映画で怖がる方法)

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2007 Paranormal Activity

『パラノーマル・アクティビティ』という特異な映画

「映画は最後まで観る」という話で、何気なく

「どんなに評価が低い映画だって、自分は楽しめるかもしれない」

と言ったのですが、ぼくの場合のその代表例が『パラノーマル・アクティビティ』という映画でした。

 

きっと名前くらいは知っている人も少なくないと思うのですが、この映画はアメリカで低予算で作られ、上映館数も12館とかなり少なかったにも関わらず、あまりの怖さに話題が話題を呼び、最終的に1945館(!)もの映画館で上映がされた映画です。

「オープニング週末の1館あたりの平均興行収入」は、アメリカで売れに売れた『ダークナイト』をはるかに凌ぎ、その記録は『タイタニック』に次いでいるといいます(ウィキ参照)。

また、この映画をえらく気に入ったスティーブン・スピルバーグ監督は、この映画のリメイクを試みますが「オリジナルを超えることは不可能」と判断し、リメイクを断念したという逸話もある。

 

とにかくそんな感じで「超やべー映画」と言えるエピソードにより箔が付き、日本での予告はそれが前面に押し出されていました。

 

そうなるとどうなるか。

 

そう、ハードルが上がっちゃうんだ。

 

しかもこの映画、感覚的に「アメリカ人がビビる映画」であり、日本人が感じる恐怖とはまた少し違った印象なのです。

だから、ハードルを上げに上げた日本人が、馴染みのないアメリカンホラーを観ることになる。

 

そうなるとどうなるか。

 

そう、みんな酷評するんだ。

 

アメリカであんなに話題になったのに、日本人はハードルを上げちゃったものだから

「こんなもんか」

と肩透かしを食らう。

 

ぼくが思うに映画は、上映されるに至るまでの背景、あるいは上映されてからどんな経緯で多くの人の耳に届いたか、というようなその映画のコンテクストによって十分に評価が変わると思っています。

つまりはハードルということになるのですが、どの段階でそれを知ったかというのは人それぞれでしょう。

ぼくは前にも書いたとおり、映画の情報をシャットアウトしているわけですが、みながそういう状態でこの『パラノーマル・アクティビティ』を観ていたならば、もう少し全体的な評価は変わったと思います。

 

だから、売れるためには仕方のないことですが、映画としては少しかわいそうな状態で日本上陸してしまったなーという印象です。

日本でも上映館数少ない状態で公開されてたら、アメリカと同じような経緯で話題になったかもしれないのに。

 

あ、で。

 

ぼくこの映画、最高に怖かったんですよ(爆)。

「アメリカンホラーで日本人はあんまり好まない」とか言ったんですが、ほら、ぼくって洋画野郎じゃん?

だから、もう気質がアメリカナイズされているのかもしれません。

 

あと、環境も凄く大事です。

 

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『パラノーマル・アクティビティ』を楽しむための観方

この映画はとにかく映画の中にのめり込むこと、トリップすること、集中することが重要です。

客数の少ない映画館で観るのがベストですが、もう上映されていませんので、家でDVDなどで観る場合は、カーテンを閉めて、できればヘッドフォンの類を装着して観ることをオススメします。

 

「いやそこまでしたらどんなホラーでもそこそこ怖くなるでしょwww」

と思うかもしれませんが、このパラノーマルちゃんはそんじょそこらのホラーとは少し違う部分があるのです。

 

それは、モキュメンタリーということです。

 

モキュメンタリーというのはいわゆるビデオカメラでお手軽に撮られた映画とでも思ってもらえればいいのですが、この映画も最初から最後までビデオカメラで撮られた映像になっています。

 

ではそのモキュメンタリーがどうしたのかというと、呼吸がとてもリアルなのです。

登場人物たちの息遣いがこちらに伝わります。

その息遣いにぜひあなたの呼吸も合わせてみてほしい。

 

そうするとどうなるか。

 

登場人物との同調効果が表れます。

 

これはカウンセラーの方などが取り入れる手法で、実際は身振り手振りを合わせたりします。

そうすることによって、同調し、相手との信頼関係が築けるというわけですね(「ペーシング」と呼ばれています)。

(ちなみに宇宙映画『ゼロ・グラビティ』も同様です)

 

これを映画相手にやってみる。

ぼくの場合、この映画を観たときはそんなこと知りませんでしたから、多分知らず知らずのうちに、登場人物と同じ呼吸になっていたのだと思います。

逆に変に冷静で、登場人物のことをどこか他人事のように見た人(まあ他人なんですが(笑))なんかは、のめり込めなかったのではないでしょうか。

 

冷静に映画を判断しようとすることも観方としてもちろん有りですが、せっかくだから楽しんでやろうと思うことも大事でしょう。

だから、せっかくアメリカ人が最高に最恐した映画なのだから、自分から怖がるように、ぜひ呼吸を合わせてみてほしい。

そして、あたかも自分もその場にいるかのように観れば、ぼくのように怖がることができるのではないでしょうか。

 

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ただし……

と言っても、まあぼくが単純に怖がりだっていうのもあるんですけどね(笑)。

この映画観たころ、ぼく新聞配達してたんですけど、早朝って暗いじゃないですか。

その暗さがもう本当に怖くてね、『パラノーマル~』のせいで一週間くらいびくびくしてましたからね(爆)。

 

振り返れば笑いごとですが、あのときは本当にうつ病的な何か、精神異常をきたすんじゃないかと心配になったものです。

怖くて。

 

そういう病気もあるのかな。

怖さで。

 

怖いな。

 



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