「文章=料理」という考え方

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素っ裸な文章、というくだりで思い出したのですが、僕は「頭が良い」ということには2つのパターンがあると考えています。

1つが、博識な人。

もう1つが、よく物を考えられる人、です。

 

これだけでも十分伝わるとは思いますが、よりイメージを湧かせられるように、料理で例えたいと思います。

知識は料理で言うところの「材料」です。

考えるのは料理で言うところの「調理」ですね。

 

ここまで言えばなんとなくお察しのこととは思いますが、前者だけでもダメだし、後者だけでもダメだということになると思います。

だって、自分の頭の中の冷蔵庫なり貯蔵庫なりにいくら材料が揃っていたところで、調理自体がヘタクソでは美味しい料理は作れません。

かと言って、どれだけ調理が超一流であろうとも、食材が足りなかったり腐っていたりしていては人様に提供できるような料理は作れません。

どちらの方が重要であるか、それは多分後者の方にあるだろうと個人的には思っていますが、やっぱり材料の豊富さも等しく重要です。

 

このインターネット時代において、知識やら情報の価値はどんどん落ちていて、軽視しがちな傾向にあるようにも思いますが、僕はまだまだ大事だよなーと思っています。

と言うのも

「知識なんて調べればなんでも出てくる」

という状況は

「コンビニに行けばなんでも買える」

というのと同じ状況だと思うからです。

じゃあ今すぐこの瞬間に何かを作って食べたいんだ、という時に、いちいちコンビニに行ってるのは時間の無駄だし、何より面倒が臭い。

ぷんぷん臭う。

 

でも家にたくさんの食材があったらどうだろう。

すぐに取り出してすぐに調理ができるではないか、と思うわけです。

 

「いや、そんな差し迫った状況なんてなくないか?」

と思うかもしれませんが、例えば会話です。

会話、つまり頭の中で文章を作って口に発して相手にそのことを伝えるのが会話なわけですが、その文章はまさにその人の料理であろうと僕は思うのです。

自分の頭の中の食材を使って、自分の頭の中で調理を済ませて、出来上がった料理を提供する。

その提供のし合いが会話になるんじゃなかろうか、と思っている僕は、つまり食材の調達という準備を済ませれば済ませるだけ会話は濃密になるであろうと思うのです。

 

ともすると、

「知識なんて調べればなんでも出てくるし~」

なんて言っていたのでは遅いだろう、と思うわけです。

 

だから

「勉強なんて意味ないし~」

なんてことはないし、むしろ勉強しておけ、と思うわけです。

 

ただ、ここで言う「勉強」は、学校の勉強やら試験の勉強を指してはなくて、趣味でもなんでも、自分の興味のあるものであるならばなんでもいいと思っています。

例えば僕は映画が好きですが、映画の知識は中級程度には持っています(個人の見解です)。

つまり映画の食材をそこそこ持っている。

だから、誰かに映画のことを聞かれたら、その知識を取り出して調理して、そこそこの料理を出すことは可能です。

そうすると、もし相手の映画的な舌が全く肥えていなかったとしたら、

「なるほど!」「興味が湧いてきました!」「なんでそんなことまで知ってるんですか?www」

みたいなことを言ってもらえるようになるわけです。

美味しく食べてもらえる。

 

それが音楽であるのか小説であるのかマンガであるのか、あるいは宇宙のことなのか世界のことなのか日本のことなのか、哲学なのか倫理学なのか心理学なのか、そこは各々興味に任せればいいと思ってて、そうやって自分なりの勉強をして自分なりの世界観を自分なりに広げていくからこそ個性は生まれるんだろうになーと思う今日この頃です。

 

しかしながら、調理のことも考えたい。

食材だけでは料理とは言えなくて、知識をただ相手に伝えるのはただの食材の横流しです。

それこそそんなのはインターネットにアクセスして、ウィキペディアを読むのと変わらなくなってしまいます。

 

だから「考える」ということも考えたいんだけれど、そのトレーニングにうってつけなのが、文章を書く、ということだと個人的には思っています。

 

だって凄くコネコネするもの。

美味しくなーれ、美味しくなーれってするもの。

練って練って練る練る練るねするもの。

少しでも美味しくいただいていただけるように、あれやこれやと創意工夫を施すもの。

その繰り返しによって調理上手になれるのだと僕は思っています。

 

だから、長くブログを書いていなかったのは僕にとっても痛手で、きっとずっと書いてたら、もっと物を考えられていたんだろうになーと思います。

基本的には「これでいいのだ」スタイルの僕も、それだけは少しだけ後悔。

 

それでもきっと、これでいいんだろうな。

 

なんとなく、そんな風に思う。

 

これしかないんだから。

 

なんて。

 

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  1. 2019 12.12

    ダメだこりゃ

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