生きるってなんだろう?
2020/05/19
最近、生きるってなんだろう、ということを考えます。
若気の至りか、やれやれ、と思われるかもしれませんが、僕はもう立派な30代。
むしろ小学生中学生、なんなら高校生になってからだってそんなことを考えたことはない。
いや、あったような気もするけれど、別にさほど気にはしなかったように思います。
友達が小学生のときにふと同じことを思ったらしくて、母親に
「お母さん、僕ってなんで生きてるの?」
と大真面目に聞いたらしいですが、僕はそこまで想像力豊かではなかったようです。
そんな僕がなぜ大人になってそんなことを思ったのかというと、未来を想像したときです。
今の時代、AI、機械が人間の職を奪う、だなんてことがにわかに騒がれています。
職を奪うと言うと確かにネガティブだけれど、ポジティブに考えれば人間の代わりに働いてくれる、とも言えます。
どちらで捉えるかは人によるだろうけれど、いずれにせよ言えることは、
「人間のやることがなくなっていく」
ということです。
僕達は働かなくて良くなったとき、つまり何をせずとも衣食住が仮に整うとしたとき、果たして生きる意味ってあるのかなーなどと想像してしまったわけです。
そもそもとして、もうすでにその世界に片足突っ込んでると思います。
確かに贅沢をするにはお金がいるし、結婚して子供を産んで家を建てるとなったらお金がいります。
でも、そもそもとしてだけど、結婚する必要ある?子供っている?家っている?
冷静になって考えると、その必要性すら感じられなくなります。
「いや、お前みたいなやつがいるから少子高齢化が進んでいくんだよ」
だなんて言葉も聞こえてきそうですが、でもそれによって不幸になる人もいると思うんです。
結婚もしたくない、子供もいらない、家だっていらない、でも世間体を考えるとせざるを得ない。
というより、世間体云々の前にそれらを持つことが幸せであるという刷り込みがあって、その良し悪しの判断すらしてない人がほとんどなのかもしれません。
でも結婚して不幸になる人もいるし、子供を産んで不幸になる人もいるし、家を建てて不幸になる人もいるでしょう。
お金が掛かる事柄を自ら増やし、その為のお金を稼ぐ為に仕事をする。
その仕事が好きならまだいいけれど、大半の人はそういうわけでもないでしょう。
それでも昭和時代ならいざ知らず、この令和時代では働けど働けど給料が上がる気が全くしない。
仕事に対する気力もなく、ただ生活する為だけのお金を稼ぐ毎日で、ただただ退屈なんだ、だなんて人はこの日本に結構な数いるんじゃないかな。
そんな風に、衣食住を整えるだけのお金って本当はそんなに必要ないのに、お金が必要になる状況を自ら知らず知らずに作っているのではないか、と僕は思うわけです。
それがどんなに苦労してでも得たい状況であるならばもちろん頑張るべきですが、世間体の為だとか、無意識にその方向へ向かっているような人は一旦立ち止まって一度よく考えてみてもよいのではないでしょうか。
本来生きるのに、そんなにお金はいらない。
お金が欲しい、宝くじ当たらないかな、だなんてぼやく人の大半は、ただ遊んで贅沢したいだけです。
「生きる」為のお金ではない。
昭和だったら話は確かに変わっていたでしょう。
いろいろな面において、お金がないと良い生活は送れないように思われていたと思います。
でも家具のクオリティはその頃から各段に上がり、それでいて当時の値段より安いものがほとんどです。
あの頃の贅沢よりも贅沢なことのハードルが下がり、贅沢にお金が掛からなくなってきた。
今はスマホが一台あれば大半のことはできます。
昔だったら、ゲーム、カメラ、音楽プレイヤー、CD、DVD、マンガなどなどを買うためにお金が必要だったけれど、今はそういう遊ぶ為のお金も必要ではなくなってきた。
スマホが一台あって、その為の通信環境が整っていればそれで満足。
遊ぶのにもお金は掛からない。
そういう風に考えていくと、あれ?お金ってそんなに大事なものだっけ?ということに気が付きます。
もちろんないよりはあった方がいいだろうし、変わらず大事に感じる人がまだまだほとんどだと思いますが、僕はなんだか思われているほど必要なものではないんじゃなかろうか、という気が今の時点ではしています。
そしてその感覚が、これからどんどん進んでいくと思うのです。
どんどんAI、機械の技術は進んでいき、どんどん人間の代わりに働いてくれるようになる。
そうすると、更にお金は必要じゃなくなっていく。
そうしたときに、生きる意味ってあるのかな?ということを考える。
いや、今の時点で生きる意味ってあるのかな?ということを考える。
なんの為に生きているんだろう。
多分その答えは一生出てこないんだろうけれど、自分が思う楽しいこと、やりたいと思えることを見出して、その為に生きていけたらいいのかな。
どうだろう。
完