前奏を「イントロ」と言うのなら終わりは「アウトロ」?
2020/05/21
よく音楽の前奏部分のことを「イントロ」と言うと思います。
これはご存知のとおり「introduction(イントロダクション)」を略したものです。
しかしながら、音楽の終わり部分のことを何と言うかご存知でしょうか。
ぼくは音楽の専門学校に通っていたのですが、そこでよく聞いていた言葉が「アウトロ」だったのです。
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「アウトロ(笑)」
でもぼくは結構言語に関してうるさいたちでして(爆)
「いや、アウトロはおかしいだろ」
とずっと思っていたのです。
だって、イントロは「introduction」の「イン」と「トロ」を取ったものなのだから、この「イン」を「アウト」で言い替えたいのであれば普通
「アウトトロ」
になるはずです。
だから、なんだよアウトロって!とずっと思っていたのです。
かと言って正しい言い方もわからない。
と思って軽く調べてみたことがあって、そのとき得た知識によると、終わり部分のことは「ending」と言うのでした。
だからぼくもそれからは、周りが「アウトロアウトロ」言う中、かたくなに「エンディングエンディング」言うようにしていたものです。
「アウトロ!?」
ところが、ぼくがよくやっているというドラムのゲーム『ドラムマニア』の最新バージョンで、まさかの例の「アウトロ」という言葉で出てきていたのです。
「いやいやいや(笑)」
と最初は思ったのですが、ふと疑問にも思ったのでした。
「こんなでかいゲーム会社(KONAMI)が作った音楽ゲームで、普通、音楽用語を間違えるかな?」
と。
おかしいなーと思って改めてちゃんと調べてみると、なんと、どうも「アウトロ」という言い方もあるらしいのです。
しかもYahoo!知恵袋などで一般人が「自分はアウトロって言ってます!」とか軽く答えてるようなものではなく、ウィキペディアにわざわざ書いてありました。
なんでも「アウトロ」という言葉は1970年代には登場しており、音楽的造語として広く定着しているんだとか。
つまり、一応は間違った言葉であったけれども、今となっては業界用語として間違ってはいない、ということになるんですね。
だから、間違っていたのはぼくの方なのでした。
どうもすんません。
言葉の定義は難しいものですね。
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「中トロ(笑)」
ちなみに
「始まりをイントロ、終わりをアウトロと言うのなら間奏は何?中トロ?」
と彼女が聞いてきましたが、間奏は「ブリッジ」と言われることが多いでしょうか。
あんまり定着したものがないような気もして、ぼくの周りではみんな間奏は「間奏」と言っていたように記憶しているのですが、あえて英語で言うならブリッジだったかと。
つまり「橋」ですね。
曲の前半と後半の橋渡し的な意味合いがあるのでしょう。
中トロだとあんた……海外の人に伝わらんでしょうが。
OH!SUSHI!
つって。
完