伊藤万理華『はじまりか、』を見て感じた気持ち良さ
2020/11/05
濃いファンの方がいるであろうことに関して、無恥なる者が不用意に語るのは少し気が引けるのですが、とても感銘を受けたので思い切って何か書こうと思います。
ふとYouTubeを見ていると、急上昇にこんな動画がありました。
伊藤万理華 『はじまりか、』
僕にとっての音楽
僕はあまり音楽に偏見はなく、バンドだろうがアイドルだろうが、ゲームだろうが映画だろうが、アニメだろうがアダルトだろうが、良い音楽は良いとしてなんでも聴く傾向があります。
昔こそ偏りはあったけれど、ここ数年はずっとそんな感じです。
そんなようなもんで、いつものようにあんまり深くは考えず、せいぜい
「いろいろ聴いてみるかー」
くらいのノリでこの動画を見ました。
早い話が気まぐれです。
しかしなんだろう、軽い気持ちで開いたのだったけれど、これはきっとずっと聴いていくことになるであろう音楽だなーと感じたのでした。
音楽、というよりかは動画として、かな?
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素晴らしいプロ達の仕事
というのも、この動画の節々に、とても強く「プロの仕事」を感じたからです。
それは音楽という意味でもそうだし、歌詞もそう、振り付けもそう、演出、撮影、企画、プロモーション、その他諸々。
とにかくいろいろなことにプロが関わっているように感じられて、この動画一つで「伊藤万理華」という女の子のアイドル人生が伝わってくるような、一つの作品としてとても完成された動画だなーと感じられたのでした。
まあプロという意味では、世の中の作品ほとんどがそうだとは思うんですけどね。
でもこの動画では何かを強く感じたのでした。
正直『乃木坂46』のことは全くよく知らない
「アイドルも聴く」
とは言ったものの、熱心にファンしてるグループは特におりませんし、率先して聴いているわけでもございません。
たまたま何かのきっかけで聴いて、良さ気だったら普通に聴く、という程度です。
だから、こういう『乃木坂46』みたいな大人数のグループともなると、余計に誰が誰だかなんてわかりませんて、当然「伊藤万理華」という子も知りませんでした。
知らなかったんだけど、なんだろう、この応援したくなる感じ(笑)。
やっぱり音楽が素晴らしい
一番感銘を受けたのは音楽です。
まず楽曲そのものがこの動画を素晴らしく彩り、演出しているように感じました。
とても映画的。
そこに語りが入るわけですが、特に「作詞家」の名前が出てこないことを考えると、歌詞は
「伊藤万理華の言葉」
としてあるんだと思います。
でも上手く音楽に乗せられるよう推敲した人はいると思うから、多分そういった意味での作詞家はいるはず。
もしかしたら作曲した人かもしれない。
符割りを考えて、リズム良く、そして過去の曲の歌詞・フレーズも引用しながら、自然と歌に入ってる。
そしてその歌のメロディがまた良い。
歌の不安定さも、機械に頼らず自分の誠実な声を聴かせてるようで好感が持てる。
歌が入ると音楽は更にドラマティックに盛り上げられて、盛り上がって盛り上がって、盛り上がった先で待っていたのは……!?ってさいこうか、
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更に『はじまりか、』について深く考えてみると
どうしてこんなにも感じるものがあったのかを考えてみると、多分、多角的な作品だったからだと思います。
というのも、音楽でありながら、音楽だけの動画ではない。
アイドルでありながら、アイドルだけの動画ではない。
踊りでありながら、踊りだけの動画ではない。
アイドルが良い音楽に言葉を乗せて歌い踊る映像作品でありながら、伊藤万理華という一人のアイドルのこれまでとこれからを思わせる面もあり、彼女を応援するファンも出てくる。
バンドのMVのように、音楽作ったから「はい!映像も付けました!」みたいなのとはまた一味違った、全てのことが丁度良く、あくまでもこの動画を作るためにバランスよく集まり寄ったような、そんな映画のような作品だなーとやっぱり感じるのです。
そして本人の一生懸命さも伝わります。
声もそうだし、表情もそうだし、何よりこれ、一発撮りでしょう。
一体どれだけ練習したんだろうって。
どれだけ段取り確認したんだろうって。
そのことが見て取れるから、だから何かグッと来るのかな?と思いました。
また何か自分の中で広がったような感覚で、気持ちが良い。
良い作品を知った後は気持ちが良い。
それくらい、良かったなー。
完