芸術を心から楽しむ為のヒント

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何かの芸術に対して造形が深い人というのは、その芸術に心を見ます。

絵も、音楽も、映画も。

 

例えば音楽であるならば、モーツァルトがどんなときにどんな気持ちでどんな状況でその曲を書いたのか、それを考えながら聴いたり、演奏したり、表現したりします。

その心を自分なりに汲み取って、解釈して、指揮者はタクトを振るし、ピアニストは演奏するものです。

その心が表れて、鑑賞者もまた心を打たれ、涙を流したりします。

 

だから、どれだけAI技術がどうだとか、機械の演奏技術がどうだとかなっても、その心だけは演奏者にしか出せないものになるので、競合しない部分になるでしょう。

自動演奏されるピアノが置かれてるだけのピアノ演奏会なんてありえない。

 

絵も一緒で、1枚の絵を見ただけで涙を流す人もいると聞きます。

それはその絵に対して、描いた人の情景だとか、絵から表される何かしらを自分なりに解釈した結果、感情が高ぶり、涙を流すのだと思います。

それが心だと思います。

 

一昔前に、某耳の聴こえない作曲家の耳が聴こえるとわかったとき、そしてそれがゴーストライターによって書かれた曲だとわかったとき、その楽曲の評価はガラッと変わりました。

そのガラッと評価が変わったことに対して

「音楽評論家もしょせん音楽だけで評価できてないんじゃんwww」

というような嘲笑を見たことがありましたが、全然可笑しなことではないとぼくは思います。

 

仮に彼が、耳が聴こえなくて、それで苦悩を重ねて生み出された曲と、そうではなかった曲とでは、その曲の意味は当然変わってきます。

もちろんそれは聴き手に委ねられるところになりますが、その心を見るからこそ人間だとぼくは思います。

その素晴らしいと思われた作曲家の心が実は込められていなかったと知ったとき、それは評価が変わって然るべきです。

むしろそれだからこそ芸術は面白いとも言えます。

 

誰がどこでどんなようにして、どんな思いを抱いて作ったものなのか。

それは芸術にとても大事な要素です。

それを踏まえてこその芸術です。

 

ぼくもずいぶん、映画の『2001年宇宙の旅』に対して苦言してきた口なのですが、それは原作を知って、それをスタンリー・キューブリック監督がどんな風に解釈して表現したのかということを十分に考えた上で、口を出すべきところなのでした。

実際、映画人間の友人マライアにも似たようなことを言われたことがあったような気がします。

ただ「意味わからん」では、少しこちらからの寄りが足りない。

 

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『BUMP OF CHICKEN』の曲に『ベル』という曲がありますが、普通に聴くとどういう状況かいまいちわかりかねる歌詞だけれど、あれが

「天体観測が売れて全然仲良くしてなかった知り合いから友達面したようにしきりに電話が来るようになってうんざりしてたところに、本当に仲の良い友達から「元気?」という他愛もない電話をもらって嬉しくて涙した曲」

ということを知った上で聴くと全く印象は変わるでしょう。

 

曲しか聴いてないときはなんとも思わなかったのに、PVを見たら好きになったという曲もあることでしょう。

もちろん反対に好きじゃなくなったりもするでしょう。

 

芸術は一面的ではなく多面的。

いろいろな角度から見て聴いて解釈することができるものであり、その評価は定まらない。

誰かにとっては1億円でも、誰かにとってはタダでもいらないもの。

 

その一方がもう一方に口出しするのは野暮というものでしょう。

自分がどんな風に思うのか、思ったのか、思っていたのか、その心だけと向き合えばいい。

 

ぼくもついつい口出ししてしまいがちだけれど、そんなスタンスを心掛けているつもりです。

 

そしてその心を吐き出してるのがこのブログ。

だから、そのときはそのように思っていたけれど、今はまた考えが違っていたりする記事が何個もあります。

書き直したい映画の感想とかも結構あります。

でもその心も大事にしたかったりもして、書き直せないでいます。

そういう映画はまた改めて、時間があるときに気が向いたら書きたいと思います。

 

それが今のところの心。

 

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