何か趣味がほしいなーと考えたとき、楽器が思いつく人は少なくないと思います。
けれども、ひとえに楽器と言ってもいろいろな種類がありますよね。
ぼくは、あまり上手とは言えないのですが、いろいろな楽器を趣味で弾いています。
それぞれにおすすめなポイント、おすすめできないポイントがありますので、僭越(せんえつ)ながらそれをご紹介しようと思います。
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1.ピアノ
おすすめポイント
楽器と言ったらピアノ!
そう考える人も少なくないでしょう。
ピアノのおすすめポイントは、応用が利くことです。
と言いますのも、ピアノの鍵盤の並びを覚えると、他の楽器を弾こうと思ったとき、理解が圧倒的に早くなるのです。
楽譜が読めるようになりますし、視覚的にもわかりやすいのが魅力ですね。
また、ピアノは一人でも厚みのある音楽が奏でられます。
それは、メロディ・ハーモニー・ベース・リズムをたった一人で表現できるからです。
Nobuyuki Tsujii 辻井伸行 Liszt Paganini Etude No.3, ラ・カンパネラ
2009 Van Cliburn International Piano Competition(WIDE)
これは極端に難しい曲なのですが(苦笑)、「メロディ・ハーモニー・ベース・リズムをたった一人で」と言った意味がよくわかるかと思います。
おすすめできないポイント
ピアノのおすすめできないポイントは、少し敷居が高いという点でしょうか。
やっぱりピアノは金額的に見て気軽に買える楽器ではないですし、大きいので場所も取ります。
そういった意味では、思い立ったときにすぐやり始められるかというと、かなり難しい、思い切りが必要になるでしょう。
ただ、いきなりちゃんとしたピアノで始める必要もありませんので、気軽に始められるものとしてはこういうのもあります。
カシオ 電子ミニキーボード 32ミニ鍵盤 SA-46 ブラック&グリーン
これより一回り大きいのをぼくも持っているのですが、これなら場所も取りませんし、電池式ですので持ち運びも楽でとても便利です。
音色も100種類もあって飽きませんし、お値段も¥3,270とかなりリーズナブルなので、やりはじめには非常におすすめです。
もしこれで物足りなくなったら、少しずつ大きい鍵盤を買っていくといいと思います。
2.ギター
おすすめポイント(1)
ギターはカッコイイ!(笑)
かなり主観ですが、好きなアーティスト(バンド)のフレーズとかを弾けるようになると、かなり気持ちがいいです。
また、エレキギターの場合、エフェクターというギターの音色を変える機械を使いますと、一気に遊びの幅が広がります。
ZOOM G5 demo
「でもエレキって音はうるさくないの?」と心配される方もいると思いますが、アンプに繋がずそのまま弾く分には全然うるさくないですし、アンプを使って弾くにしてもヘッドフォンをして弾くこともできますので、ご近所迷惑にならないように楽しむことは十分に可能です。
アコースティックの場合、ギターを弾くという行為だけにとどまらず、弾き語りができるようになります。
もちろんエレキギターでも弾き語りはできますが、アコースティックの方が断然 “様” になりますよね。
また、アコースティックというとジャカジャカ弾くか、ポロンポロン弾くかという印象しかない人もいると思いますが、極めるとこんな風に弾くこともできます。
【HD】押尾コータロー/Kotaro oshio - Brand New Wings – PV
奥深いですね。
おすすめポイント(2)
ギターはその格好良さからか、憧れ、始める人が多い楽器です。
そのおかげもあってか、ギターを始めるのに最低限必要なアイテムが揃っている「初心者セット」なるものが豊富なのです。
つまり「このセットを買えばすぐに始められるよ!」という環境がどの楽器よりも整っているので、気軽に始めることができます。
どちらも「サクラ楽器」による販売ですが、ぼくも最初にエレキギターを買ったのはサクラ楽器でした。
ギターのカラーバリエーションも非常に豊富ですので、自分好みのギターを選ぶことができますよ。
おすすめできないポイント
ギターのおすすめできないポイントは、楽しんで弾けるようになるまで時間が掛かるという点です。
もちろん感じ方は人それぞれですが、ギターは始める人が多い反面、すぐに挫折してしまう人が多いのも事実です。
その原因として一番に挙げられるのは、指が痛くなるということです。
ギターは弦を指先で強く押さえることになりますので、初めは非常に指先がひりひり痛みます。
そのくせ綺麗な音が鳴りません(苦笑)。
痛いのに上手く弾けないので、楽しむことができず、すぐにやめてしまう人が多いのです。
特にアコースティックギターは、エレキよりも弦が硬いので、慣れるまで時間が掛かるでしょう。
でも、弾けるフレーズが増えてくると、最高に楽しいんですけどね。
ぜひそこまで頑張ってほしいなーと思うものですが……。
3.ベース
おすすめポイント
ベースのおすすめポイントは、ギターとかと比べて圧倒的に早く「弾けてる感」を得られるということです。
と言いますのも、ギターだと複数の弦を一気に押さえたりしなければいけないのですが、ベースの場合ですと基本的に弦を1本しか押さえないのです。
だから、あれこれ考えず楽譜に書いてあるとおりに弦を1本押さえて、あとは右手で弦を弾くだけで弾けてる感が得られるのです。
もちろん、だからと言って楽しむ余地が少ないわけではありません。
ベースもやれることの幅は非常に広いので、極めようと思ったらどこまでもいけます。
大袈裟に言えば、死ぬまで楽しむことができるでしょう。
【ベース】スラップで ルパン三世のテーマ 弾きまくってみた【OK】
おすすめできないポイント
これはかなり主観なのですが、ベースはあまり一人で弾いてて楽しい楽器ではありません。
ピアノもギターも、ソロで十分に楽しめる楽器ですが、ベースはどちらかというとアンサンブル、つまり他の楽器と合わせてこそ楽しい楽器と言えます。
なので、バンド結成のためにベースを始めるというのならきっと楽めると思うのですが、趣味として一人でベースを弾き始めるというのは、もしかしたらあまり楽しくないかもしれませんね。
4.ドラム
おすすめポイント
ドラムのおすすめポイントは、体がたくましくなります(笑)。
たくましいという表現が正しいかはわかりませんが、とにかく、両手両足全てを使いますし、それに伴って腹筋や背筋、肩や股関節周りの筋肉など、体のありとあらゆる筋肉を総動員して叩くのです。
そんなドラムはとても肉体的でパワフルで、最高にエキサイティングな楽器だとぼくは思っています。
もちろんそれはどんなジャンルの音楽を叩くかにもよりますし、そんなに筋肉を必要としないような叩き方もあります。
それはそれで繊細だったり、オシャレだったり、巧みだったりして、いろいろなプレイスタイルがあるのも面白く、それも大事なおすすめポイントかと思います。
Mike Mangini – Drum Solo
Vadrum Meets Super Mario Bros (Drum Video)
Buddy Rich – Bugle Call Rag (live 1982)
おすすめできないポイント
いわずもがな、とにかくうるさい!(笑)
アパート・マンションはもとより、戸建てでも本物のドラムを置くのはかなり厳しいでしょう。
そうするとヘッドフォンをしながら叩ける、いわゆる「電子ドラム」が一番現実的になるのですが、電子ドラムは実は結構高価なのです。
安くても2万は掛かりますし、安いのはそれだけ音も作りもチープです。
かといってそこそこのクオリティを求めると4万、5万を超えてきますからね。
あるいは音の鳴らない、ただポコポコ叩くだけの練習用ドラムもあって、それであれば1万くらいで買えますが、そうなると今度は音が鳴らないので面白くありません。
趣味としてはちょっと贅沢な楽器かもしれませんね。
5.ハーモニカ
おすすめポイント
ハーモニカのおすすめポイントは、なんと言ってもそのお手軽さです。
片手でも吹ける、場所を選ばない、歩きながらだって吹ける、ポケットにもしまえる。
肌身離さず持っていて、常に暇なときに吹ける環境に身を置けば、いずれこんな風に(↓)吹けるようになるかもしれませんよ!
A Harmonica at Carnagie Hall
特に2:19辺りからの演奏が圧巻です。
おすすめできないポイント
ハーモニカは主だったおすすめできないポイントはありません。
そのお手軽さから気軽に始められて、趣味にはもってこいの楽器だと思います。
しいて挙げるならば、やれることの幅はあまり広くないということでしょうか。
上の動画の演奏を見ていただければわかると思いますが、ハーモニカを極めるとああいう演奏ができるようになります。
しかし逆を言えば、極めたとしてもそれが限界ということです。
もちろんハーモニカで吹けるからこそ凄いのですが、もっとハーモニーを響かせたい、低音を出したい、複雑なメロディを弾いてみたいなど、音楽を演奏するということにある程度の条件を求めるのであれば、ピアノの方が当然、簡単にそれが再現できるようになります。
そこまで求めてない、ちょっとメロディが奏でられればそれで満足、というのであれば、ハーモニカはとてもおすすめの楽器です。
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まとめ
どの楽器にもおすすめできるポイントと、おすすめできないポイントがありました。
あとはご自身の好みで選んでいただく段階だとは思うのですが、総じて言えることは楽器はどれも楽しいということです。
「ベースは一人で弾いてもあまり面白くない」という話もしましたが、あれは他の楽器と比べたら、という意味になります。
ちゃんと楽しいは楽しいのです。
じゃあどうして楽器は楽しいのか。
それはやっぱり、音楽を演奏するということ自体が楽しいのはもちろんなのですが、何より自分の能力が向上したときが最高に楽しいのです。
これはスポーツなどでも言えることだと思いますが、数日前まで弾けなかったフレーズが弾けるようになったりすると、とても嬉しいのです。
それが少しずつ重なっていって、数ヶ月前まではおよそ弾けるとは思えなかった曲が弾けるようになったりして、そうやって自分の成長がわかりやすいのが楽器の特徴です。
そして、ぼくがいろいろな楽器を弾くのは、そういう体験をわかりやすく得たいからです。
一つを極めようと思うと、かなり追い込まなければなりませんからね(苦笑)。
そうやってフラフラしてる姿を見るとあまり良い印象を受けない人もいるかもしれませんが、何もプロになろうとかっていう話ではなく、あくまでも趣味。
自分が辛いと思わない、丁度よく楽しめるさじ加減というのがあるはずです。
それがぼくは、いくつもの楽器を弾き回すということだったわけですが、もしかしたらあなたは1つの楽器を極めることかもしれませんね。
そうやって、それぞれに合った楽器との付き合い方があるとぼくは思います。
ぜひ自分にぴったりのスタイルを見つけてくださいね。
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