BUMP OF CHICKENの歌が難しい理由はこれだった

BUMP OF CHICKENの歌が難しい理由はこれだった

ぼくは中学生くらいまでずっとゲームミュージックばかり聴いていて、世間一般の方が聴くいわゆるJ-POPだとか、バンドの曲というのはほとんど聴いてきませんでした。

せいぜい兄2人が聴いてるのを、横で聴いていたくらいです。

 

しかしそれから高校生になって、初めてバンドを好きになります。

それが『BUMP OF CHICKEN』でした。

それまで歌らしい歌を自分の意思で聴いてこなかったので、例えば友達とカラオケに行くなんてなったら、本当に歌う曲がなかったのです。

だから、BUMPが好きになってからは、ずっとBUMPばかりで歌の練習をして、カラオケでもBUMPばかりを歌っていました。

「ゆきちってBUMPしか歌わないよね」

と友達に皮肉っぽく言われたこともあります。

 

それからもう10年以上経っているわけですが、今でもBUMPの曲ばかり歌っています。

もちろん他にも歌える曲はいくつも増えましたが、いまだにBUMPの曲が大半を占めています。

だから、もうBUMPは歌い慣れていると思うし、BUMPなら任せてよ!くらいにずっと思っていたのですが、最近改めて歌の練習をしていて思ったのです。

 

BUMP OF CHICKENの歌は難しい。

 

ぼくはそもそもメロディを取るのが苦手で、怪しい箇所はいつも不安定になっていました。

それは自分の音感の無さだとか、歌の下手さが原因だとずっと思っていたのですが、もしかしたら違うかもしれない。

BUMPの歌が歌いづらいだけかもしれない。

と、10年以上もの時を経て気付いたのです。

 

ではどんな風に難しいのか、少し音楽理論も踏まえながら、解説していきたいと思います。

 

例題としてゲーム『FINAL FANTASY 零式』の主題歌『ゼロ』という曲で解説します。

 

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BUMP OF CHICKENの作曲者

まず、BUMPの曲のほぼ全ては、ボーカルの藤原さんが作っています。

主にコードとメロディを考えて、自分でバンドアレンジまで考えちゃう時や、弾き語りまでとりあえず考えてバンドアレンジはメンバーと考える、という時もあるそうです。

まあいずれにせよ、コードとメロディは藤原さんが作っています。

 

お一人であれだけの楽曲を考えるなんてすごいものだなーと誰もが思うと思うのですが、実は歌が難しいという理由は、そのコードとメロディの関係性にあるのです。

もっと直接的に言うと、コードとメロディが合ってない箇所が多々ある、ということです。

 

『ゼロ』の解剖

例えば、『ゼロ』のAメロの5小節目は、こんな譜面になっています。

譜面の上が歌のメロディで、下がギターの音なのですが、3拍目、コードに含まれていない音でメロディが始まっているのです。

コードの音はG。

Gの構成音はソシレです。

そこにメロディのドが入るわけですが、これだとGの構成音のシとドが半音でぶつかってしまいます。

 

簡単に言えば、音が濁ってしまうのです。

 

一応全体としてのコードはGadd11という解釈はできるのですが、歌でコード以外の音を取るのは意外と難しいのです。

つまり、これがBUMPの歌が難しい理由だったのでした。

 

『ゼロ』一曲だけ取ってみても、Dm7に9thのミで歌い出してたり、Gsus4に6thのミで歌い出してたり、Eに♭9thのファで歌い出してたりと、結構な箇所で歌うことが難しくなっています。

他の曲をパラパラと見てみても、同じような箇所が随所に見られました。

 

道理で難しいわけだった。

 

歌いやすくするならば

もしこの部分を理論的に歌いやすくするのであれば、こういう譜面が望ましくなります。

3拍目のコードのシの音を一旦無くし、メロディと同じドを追加します。

コードで言えばGsus4ですね。

その後にメロディと一緒に4拍目でド→シ(Gsus4→G)と解決すると、理論的にはすっきりします。

 

 

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間違いというわけではない

しかしながら、それがいけないということでは決してありません。

音楽に正解はないですし、理論にハマり過ぎると、それはそれで味気ない曲になりがちです。

 

だからこれは、藤原さんの独特な感性から生み出されるものであり、彼らしい唯一無二の楽曲となる大事な要素とも言えます。

実際、ぼくはずっと好きだったわけですし、今も売れてるわけですからね。

それこそが音楽の正解とも言えるでしょう。

 

ただ、歌いやすいかは別問題よ、という話でした。

 

音楽って難しい。