
『大神』というゲームがございます。
詳しい話はここではしませんが、とある若いキャラクターが年老いるのですが、喋り方が変わるのです。
どんな風に変わるのかというと、「わしはなになになんじゃ」というザ・老人口調になるのです。
何か感じますか?
僕は疑問を感じました。
どんな疑問かと言うと、いわゆる老人言葉を使う老人って本当にいるのだろうか?という疑問です。
実際の老人が、はて「わしは」「なになにじゃ」みたいな言葉を発しているのを聞いたことがあるだろうか、というと多分僕は生まれてこのかたない。
もちろん地方の何々弁みたいなのも含めれば話は変わるでしょうが、こと漫画とかアニメとかで現れる老人の話すその言葉という意味では、僕の記憶の中にそんな方は実在しない。
つまるところ、恐らくは昭和時代かもっと前の人達の老人のイメージ、つまり3世代とか4世代前の人達の言葉使いになるのではなかろうか、などと無知なる僕は思うのでした。
じゃあその人達は、老人になったから老人の言葉を使うようになったのかというと、きっとそうではないですよね。
若い頃からきっとその言葉を使っていたのであって、若い頃から「わしは」「なんじゃ」「昔はの~」とか言ってた可能性がある。
ともすると、僕等世代がおじいさんおばあさんになった日には、どんな言葉を使うと思いますか。
僕はおおむね、そのままの口調になるのではなかろうか、などと思うのです。
つまり、このまんまの老人であるであろう、と。
人それぞれの言葉使いがありましょうし、口癖みたいなものも違うとは思いますが、恐らくは「マジでムカつく」とか「超好き」みたいな言葉は多くの人が言うのではないでしょうか。
その人達が老人になる頃には
おばあちゃん「孫ちゃん超好き(はあと)」
おじいちゃん「あいつ(おばあちゃん)マジムカつく」
とかみたいな言葉が飛び交うかもしれない。
今から見ると不思議な光景ですが、それが当たり前になるかもしれない。
そうやって文化が文化を生んで、その文化がまた次の文化を生むという過程で、少しずつ変化を起こす。
そうやって言葉というのは少しずつ変わってきて、今に至るのでしょうね。
マジウケル(何が
完
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