成長することの弊害と「それでもぼくは成長したい」

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基本的には成長というのは素晴らしいものですが、時に弊害に感じられることがあります。

それは

「より高レベルのものを欲するようになる」

ということです。

 

どういうことかというと、例えばぼくにとっては文章がそれに当たります。

10年前の文章を読み返すとなんてひどく稚拙な文章を書いていたのだろうか、というかそもそも意味がわからない、という文章がほとんどなのですが、それでも当時は「今日は書いてやったぞ(ドヤ)」と思っていたものです。

それがたくさん文章を書いていく中で少しずつ文章力が上がっていって、本当にいわゆるホームランを打ったりするようになります。

そうすると、またホームランを打ちたくなります。

でもホームランってなかなか打てないんです。

なかなか打てないのに、ホームラン級の文章を頭では描きたいと思っている。

 

つまり、昔はレベル1の文章で満足していたのが、成長によってレベル8くらいでも満足できないようになってしまった、という感じです。

 

これは文章に限らず、他のすべてのことにも通じます。

映画も、昔は面白いと思っていた映画が、いろいろな映画を観て、自分の中での基準が上がっていくと、いつのまにか面白いと思えなくなってしまった映画が出てきたりします。

あるいは、なかなか自分の中でのホームラン級の映画に出合えなくなってしまいます。

 

それは十中八九成長によるものである、という実感はあるのですが、どこか寂しい気もします。

本当は1から10まですべて余すことなく楽しめたらいいのだろうけれど、それはそれで頭すっからかんみたいでどうかと思う。

成長するからこそ、より高次なものを求めるようになる、というのが自然の摂理だと思うからです。

 

しかしながら、生み出す側として考えたらどうなんでしょう。

受け取る側の方が一体どんな方なのか、それはぼくにはコントロールできない部分ですから、こちらでレベルを調整することは難しいことだし、そもそもおこがましいことでもあると思います。

あんまり「より高レベルなものを」「より高次なものを」などと考える必要はなく、もう少し自分の中の満足レベルを下げてもいいのかもしれません。

 

というのも、文章を書いては「なんか違うな」と思い、消して、また書き直しては「これもなんか違うな」と思い、消して、ということを結構最近繰り返していたのです。

完璧とまでは言わずとも、完成度の高い文章を目指してたのです。

もちろんそれ自体はいいことだと思っています。

そうすることによって、より高みを目指すことにつながると思うからです。

 

でもそれが足かせと言いますか、腰を重たくする面もあったし、身動きが取れなくなってしまっている実感もありました。

『バガボンド』という漫画が今休載中ですが、その気持ちがぼくはほんの少しわかります。

「井上雄彦はバガボンドをどのようにして描いているのか」的なドキュメンタリー映像を見たことがあるのですが、めちゃくちゃ苦労していました。

どこに苦労していたのかというと、お話づくりと絵です。

お話づくりは言わずもがな、あそこまで哲学的になってくると、やっぱりフットワークは重くなってしまいます。

そして絵ですが、一般素人から見たら超絶上手く描いてると思えたとしても、本人は満足できず描き直したりするんです。

なんなら「これでオッケー」として出したはずのものでさえ、「満足していない」と語っている姿もありました。

つまり、よりよい物語を、よりよい絵を求めているうちに、その「よりよい」を実現することが難しくなり、動けなくなってしまうという感覚です。

 

最初は伸び代が広く、少しのことで成長できることはご周知のことでしょう。

でも成長すれば成長するほど、成長することが難しくなってくる。

ぼくは多分それを感覚的に嫌がり、いろいろな分野に手を出すタイプなのだと思います。

何かを極めたものってなくて、どれもこれも少しずつ詳しく、できたりします。

もちろん性格的な面もあって、単純に好奇心旺盛ということでもありますが、ある種の「逃げ」でもあると思います。

 

でも心情としては逃げたくもなくて、だから少しずつ手を出して、どれもこれも少しずつゆっくり成長しているというのが現状かと思います。

それによって停滞してることとか、あるいは衰退したこととかもあるでしょう。

本当は全部のパラメータないしステータスをマックスにしたいんだけど、人間である以上無理なんで、今できることを少しずつやっています。

そりゃ映画も全部観たいし、小説だって全部読みたいし、マンガもアニメも全部知ってたらいいなーって思います。

ギターもピアノもドラムもベースも超絶的だったらなーとも思います。

言語も学びたいし、世界も旅したい。

いろいろ知りたいし、いろいろ経験してみたい。

そしたらそれは、なんだか凄く大きな存在になれると思うんですよね。

もちろんただ広げるだけでは意味がないですから、深くもする必要がありますから、いろいろ考えていきたいですね。

 

そのためにもブログを書いていきたいな。

いつも「これじゃない」「こうじゃない」って思って辞めちゃうんで(笑)、今度は続くといいな(他人事)。

高みを求めると詰まるんで、もっと軽いものにしていこうと思います。

思い付き的で、記録的で、雑多的に。

そんなぼくの成長記録的になればいいかなーと、今思い付きました。

でも「こうしていこう」と思うと途端にやる気がなくなるので、やっぱり思い付きでいきます。

 

意味ばっかり求めちゃうんで、他愛のない報告的なことも書けたらなと思います。

どこどこ行ってきた!楽しかった!みたいな。

それはもうSNSが担う時代だと思うけど、ブログでも書いていきたいな。

 

というわけでお時間なんで、この辺で。

今日は何かしらの映画を観てきます。

何かしらというのは、一緒に観に行く人と相談して決めるつもりだからです。

何になるかな(ワクワク)。

 

ではでは。

 

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