リアルを生きたいので、SNSをしばらく休みます。
2020/08/04
こんにちは。
いろいろ思うところがあったので、しばらくSNSをお休みしようかと思います。
「いやそんなの勝手に休んでろよ」という話ではあると思うのですが、もしかしたら一生帰ってこない可能性もあるので、ここ(ブログ)にいるよ、という報告を今の内にしておこうという話です。
振り返ると、僕が携帯電話を持ち始めたのは中学3年生の時でした。
本当は親には「高校生になってから」という風に言われていたのですが、高校生になってからでは中学の同級生の連絡先を知れないんだよ!それでは遅いんだよ!と懇願し、確か中3の2月くらいには買ってもらったように記憶しています。
それから幾年か経ち、確か18歳か19歳くらいの時に、不思議と思ったのです。
「携帯電話なんてものがあるから……こんなものがあるから世界は良くないんだ」
まるで野田洋次郎さんのような発想ですが、僕も自らの発想で同じように思った時期がありました。
ただ、その感覚を今は思い出せません。
どうしてあの時そんな風に思ったのかということが、明確に思い出せないのです。
でも確かに「携帯電話なんていっそなくなればいい」と思ったことだけは、はっきりと覚えています。
それから時代は進み、僕が使っていたような携帯電話はガラパゴス化し、スマホが主流になりました。
僕もその流れに乗っかって、スマホになります。
「携帯電話なんていらない」みたいなことを言っていたやつが、まさかのスマホです。
しかし実際に使ってみると、これが一体またどうして、滅茶苦茶便利ではあるまいか。
便利過ぎてずっといじっちゃう。
何かを見ちゃう、チェックしちゃう、投稿しちゃう。
何かを見付けるとシェアしたくなっちゃう、何かを考えると言いたくなっちゃう、何かを好きになると教えたくなっちゃう。
いらない立場の僕は、いつの間にか依存症に近い何かになってしまったのでした。
そんなことになってしまってる自覚もないある日、図書館に行った時です。
僕の行く図書館では、本を2週間借りることができます。
だから、1冊借りたら返しに行くついでにまた1冊借りる、という2週間サイクルを僕は作っているのですが、たまに本を選ぶのに凄く悩みます。
これは面白いかな?こっちの方が面白いかな?
まるで何の映画を観ようかと、必死に吟味しているようです。
しかしその日は、不思議とあるコーナーに吸い寄せられるように直行し、最初に目に止まった本に一気に心を奪われました。
『スマホをやめたら生まれ変わった』という本です。
内容を読まずして、一瞬で何のことを言っている本かを理解した僕は、秒で手に取り、ろくに中身も確認せず、サッと借りてサッと帰ってきました。
酷い時は本を選ぶのに数十分掛かるのに。
さて、実際は本を読むまでもない。
僕はそのタイトルを読んだだけで、ああそうだった、と昔のことを思い出したのです。
「ない方がいいじゃん」って。
恐らく若い子ほど理解できない話だろうし、これからの時代を考えるとむしろ逆行した考え方なので、時代遅れになる可能性もある。
だけれども、僕が確かに感じたことは
「もっとリアル(現実)を生きたい」
ということだったのです。
例えば目の前に人がいてお話しをしているのに、それをないがしろにしてスマホをいじっているとしたら、それはもう「リアルを生きてる」とは違うと思うのです。
空き時間が1分でも数十秒でもできたらば、無意識にスマホをいじってるとしたら、もう心はインターネットだと思うのです。
そうではなく、今目の前に起きてることに集中して、その時間を大事にする。
それが僕が思う「リアルを生きる」です。
『LIFE!/ライフ』という映画で、カメラマンを演じるショーン・ペンさんが言います。
「写真を撮ることすら邪魔に感じることがある」
言葉は違うと思いますが、大体こんなようなことを言っていました。
これはつまり何を言っているのかというと、今目の前に広がってる光景、リアルな体験を大事にしたいということだと思うのです。
「カメラを撮る」ということすらその意識を薄くする行為であって、カメラマンと言えど写真を撮りたくない瞬間があるんだ、という話です。
僕もよく写真を撮りますが、前に水族館に行った時です。
イルカショーを見ていたのですが、いい写真を撮ろうと躍起になってああでもないこうでもないとしていたら、あっという間にショーが終わってしまったことがありました。
僕はその時、本質的にショーを体験していない。
恐らく写真を振り返ったところで、記憶としてシーンを思い出すことはないでしょう。
「全集中」というのは良い言葉だなーと感じるところではありますが、まさに目の前のことに全集中することがリアルを生きるということなのではあるまいか、と日々感じるところであります。
そしてその全集中を生み出すためには、スマホはない方がいいであろう、と。
もちろん賢い人は、依存せず、自分のリアルの目的をしっかりと理解して、スマホを上手く「使う」ことができると思うのですが、僕みたいなやつはいつの間にかスマホに「使われる」ようになってしまうので、本当に注意が必要です。
特にやっぱりSNSは怖い。
だから、(ここまで全部前振りですが)しばらくSNSとやらからどろんします。
散々スマホスマホ言ってきたくせして、最終的にはSNSです。
一時使わないでみて、また使ってみたのですが、やっぱりどうしても使うと意識してしまうので、少なくとも1ヶ月くらいは断ってみようと思います。
ちなみにその『スマホをやめたら生まれ変わった』という本の著者は、1ヶ月「ネット断ち」をしたらしいです。
欲を言えばそれくらいしたい。
本当はそうしたい。
でも現代社会においてそれは現実的ではないし、実際問題生活に支障が出ますので、とりあえずSNS断ちとしておこうと思います。
それだけで十分スマホをいじる時間も短くなるし、意識も軽くなるし、それで生活が素晴らしいものと感じるようだったら、ずっと継続していきます。
その分、ブログを書く頻度をまた上げようかな、と考えているところでした。
「それでは意味がないのではあるまいか」と感じる人もいるかもしれませんが、長くなったので、そういう話はまた追い追い。
というわけで、またね。
ノシ
完