『王様ランキング』の魅力について書いてみた
今朝『王様ランキング』という漫画について書いたわけですが、改めてちゃんと感想を書こうと思います。
「王様ランキング」というのは文字通り、各国の王様をランク付けしたものになります。
主人公は、王様ランキング7位の王様の子供、つまり王子です。
名前はボッジ。
だけれども、トップ10にランクインする王様とは打って変わって、ボッジは虚弱です。
耳が聞こえず、言葉を発することもできません。
一方、主人公には腹違いの弟がいます。
主人公が第一王子で、弟は第二王子。
弟は兄と違って強くたくましく、周りからも「第一王子よりも第二王子が王になるべき」と認められてます。
それでも主人公は王様になりたい。
彼は強くなることを望んでいる。
王の家来達からも、そして町人達からも馬鹿にされ、後ろ指を差される存在だけれども、彼は強くあろうとする。
健気です。
健気で涙が出ます。
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応援したくなる「弱い主人公」
なかなか上手くこの漫画の面白さを言語化することができなかったのですが、その健気さに魅力があるような気がします。
強くはないけれど、強くなりたい。
周りにはそんな主人公を馬鹿にする人ばかりだけれど、慕って守ってくれる人もちゃんといる。
超えるべき存在の弟をライバルとし、「王様ランキング」という目指すべきものもしっかり提示されている。
つまりこの漫画は、肉体的に恵まれなかった心豊かな主人公が、周りの助けを借りながら上り詰めていくサクセスストーリーになるのかな、という予感がします。
「予感」と言うのも、僕はまだ2巻までしか読んでいないので、今後の展開は詳しくわからないのです。
でも確かに「主人公に成長してほしい」と思ってる自分がいるし、「きっとそうなるであろう」という期待が持てるからどんどんと続きを読みたくなるのだと思います。
頑張ってほしいし、強くなってほしい。
手を差し伸べて、守ってあげたくなる。
君の味方はここにもいるぞ!って言ってあげたくなる。
そんな思いが沸々と湧いてきます。
僕の物語の好みとしては、実は「強い主人公」の方が好きで、こういう「弱い主人公」って正直苦手意識があったんですけれど、この『王様ランキング』の主人公ボッジだけは例外です。
どうして僕の中で彼だけが例外なのかは、今のところ自分でもよくわかっていません。
もし僕と同じように「弱い主人公」に抵抗がある人は、あえて読んでみてはいかがでしょうか(笑)。
そして僕に他と何が違うかをコソッと教えてほしいと思います。
親心、なのかなー。
ノシ
漫画『王様ランキング』1巻